技術情報

鋳造技術

金属鋳造の鋳型は今も昔も基本的には砂で作られます。冷却後、砂を取り除き製品を取り出します。内部に空洞がある複雑な鋳造品は、鋳造品と溶接の組み合わせで製造しています。

弊社製品の製鉄所高炉熱風吹き込み口(羽口)は一種の銅パイプで長さ80cm前後、直径約50~60cmの変形円錐形です。約1,200℃の熱風が羽口を通って高炉下部から炉内に吹き込まれます。炉内は約2,000℃以上。時には溶銑飛沫が当たる過酷な環境で羽口が機能する秘密は、羽口本体の内部に冷却水を流し、常に冷やしているからです。

羽口の水路は、スパイラル方式を採用しており、高流速で水を回し羽口先端を冷却しています。

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拡散接合

弊社は銅・銅合金鋳造品の加工のため溶接を行っていましたが、昭和60年(1985)九州工業大学や北九州工業試験場(現在の福岡県工業技術センター)と合同で拡散接合機を開発しました。

[1]中空部品ができる[2]変形が少なく精密部品ができる[3]何種類もの金属を重ねて積層接合ができる-などが製品の特徴です。製造過程では比較的小さな力で済むことが特徴です。

現有の拡散接合機は計4台で、最大で縦横1.3m×2.3m 高さ80cmのものがあります。各種金属(合金)の接合に取り組んでおり、銅・チタン・鋼・ステンレス鋼・工具鋼・ニッケル・コバルト・アルミの8種でみると、銅とコバルト、チタンとコバルト、アルミとコバルトの3種の組み合わせを除く25の組み合わせに成功しています。

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